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† 姫と剣 †
第12章 恋慕

「いつも私を守ろうとしてくれるところも、もちろん強いところも、この亜麻色の髪も、鋭いけど優しさを宿すこの茶色い瞳も……全部………全部大好き……」
「──────…」
「四六時中……あなたの事を考えてるんだから」
変わらぬ真っ直ぐな言葉にリューイは再びルシアを抱き締める。
「そこまで言われると……さすがに…照れますね……」
「照れてるリューイも新鮮で……そんなかわいいところも好きよ」
「………………」
「本当に……本当に、大好きでたまらない…」
体を離したリューイは、再びルシアの額に額をつける。
「それ以上は、やめてください」
「………どうして…?」
「本当に、あなたのことを壊してしまいます」
「んっ……」
少し乱暴に塞がれた唇。
そして、先ほどよりも荒く息を漏らしながら激しい絡みにルシアは飲まれそうになっていた。
いつも冷静なリューイの荒さにゾクゾクと体が粟立つ。
深く息を吐きながら唇を離したリューイは、立ち上がるとルシアを立たせ、そのままその先へと導き、半ば強引にルシアをベッドの上に押し倒した。
ルシアを見下ろしながら、リューイはルシアの両脇に手をつく。
「……ルシア……っ」
「っ………リューイ…」
互いの名を呼びながら、再びキスを続ける。
吐息と、唾液の絡む水音が鳴り止まない。

