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† 姫と剣 †
第12章 恋慕



「はぁっ………あっ……」



「っ……………」





熱で指が溶けてしまいそうだ────…




そんなことを思いながら、少しだけ指をくいと曲がると、ルシアがビクりと体を震わせた。



ヌチャ、クチャといやらしい水音がそこから漏れ出すのを聞きながら、リューイは自身の指を沈めているそこを見た。




止めどなく愛液が溢れてで、指を咥え込んでいるその様子に、リューイはゴクリと唾を飲んだ。




「そん……なにっ…かきまわさないっ…で」



「────────…っ」




段々とリューイの息が荒くなっていっているのが分かる。



それと共に自身のそこから漏れ出ているクチャヌチャとした水音に、顔が熱くて堪らない。



こんな姿は、はしたないと思うのに、もはや理性などあってないようなもので、さらに欲しい、と思ってしまう。



そのせいか、かき回さないでと言っておきながら、腰が動いてしまっているのが自分でも分かる。



ヌプッと音を立てて指を抜いたリューイは、ルシアの顔を見つめながらまた深く深く舌を絡めてキスをする。



愛しくて愛しくて堪らない。



ずっと求めていた人が目の前にいるこの状況─────…




名残惜しく離れた2人の唇に銀の糸が伝う。




「…ルシア……もう……」




限界に近いリューイの呟きに、ルシアがコクリと頷いた。









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