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† 姫と剣 †
第12章 恋慕



あんまり嬉しそうなルシアの笑顔にあてられて、リューイは自身のそれがルシアのナカでさらにグッと張った。




「っ………ぁ」




ルシアもそれに気付くと、意図せずしてそこがキュッと狭まるのを感じた。




「………っ…」




微かにリューイが震える。


挿れたまま動かずにいるこの状態は、なかなか理性を保つのに限界な状態だ。





「リューイ……っ」



「……はい」



「動い…ても…大丈夫よ…」





そのまま、唇を塞いだリューイは舌をゆっくりと絡めながら、腰を動かし始めた。





「……っ……ふぁっ…んん」




ぼやけた視界の中で、眉間に皺を寄せながら目を瞑っているリューイの姿に、ルシアはぞくぞくと興奮が高まるのを感じた。



初めて見る、リューイの余裕がなさそうな苦悶の表情。



そんな風に乱れている姿に虜になりながら、ルシアはリューイの逞しい腕をぎゅっと強く掴んだ。




「………ルシ…ア……っ」



切なく囁かれた名前と、繋がる部分から漏れる淫らな水音と、体がぶつかり合う音、全てが耳の中に入って脳を痺れさせる。



どうにかなってしまいそう───…




「ずっと……こうしたくて……っ」


「あぁっ……はぁっ…」


「………ずっと…っ…あなたが欲しかったっ……」


「だ…っ…め………ぁあっ」




たがが外れたように、リューイは動きを早める。



それにルシアは声高く鳴き続ける。



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