この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ハニードロップ
第1章 夢
「あー、気持ちよかった」
三木村さんはそう笑って私の中から出て行く。その刺激にさえもふるりと腰を揺らした私を見て妖しく微笑んだ。
「また勃っちゃうからあんま煽らないで」
「っ、ごめんなさい……」
「素直に謝っちゃう奈子ちゃんほんと可愛い」
ちゅ、と額にキスを落とされる。指一本たりとも動かせる気がしない。そんな私を、三木村さんは甲斐甲斐しくお世話してくれた。お湯で濡らしたタオルで全身を拭いて、フロントに電話して替えのシーツを頼んで替えてくれた。まっさらなシーツが気持ちよくて瞼がとろんと落ちてくる。
「奈子ちゃん、明日休み?」
「はい……」
「そっか、ゆっくり寝てて。俺明日仕事だけど、夜には帰ってくるからここで待っててね?」
最後の方は眠すぎて聞こえていなかった。ちゅ、と額にキスをされた気がする。意識が飛んだみたいに深い眠りに落ちた。
目が覚めたのはもう辺りが明るくなってからだった。深く眠って少しは動けるようになったみたいだ。ただ全身筋肉痛でとても怠い。
辺りを見渡したけれど、三木村さんはいないようだった。とても静かだ。
昨日は夢みたいな日だったな。大好きな三木村さんに会えて、それで、あんな濃厚な……。思い出しただけで恥ずかしくて死にそうだ。いっぱい恥ずかしいこと言った気がするし、いっぱい見られた気がするし、いっぱいされた気がする。でもさすがに慣れてたなぁ、めちゃくちゃ上手だったもんね。
「もう会えないのかな……」
いやいやいや、彼は有名人なんだから、一夜だけでも相手にしてもらえてめちゃくちゃラッキーだったと思わなきゃ。忘れられない、けど。あんな素敵な人に抱かれたこと、一生の思い出になる。
「帰ろ」
彼のいない部屋で、一人で服を着る。何だか自分がすごく惨めな気がした。あんなに優しくしてくれたのに、先に帰っちゃったんだ。仕事忙しいだろうし、仕方ないかぁ……。
「アホらし」
何を勘違いしているのか、まるで自分が彼の特別になったみたいな考え。私以外にもいーっぱい遊んでる子いるよ、きっと。
三木村さんはそう笑って私の中から出て行く。その刺激にさえもふるりと腰を揺らした私を見て妖しく微笑んだ。
「また勃っちゃうからあんま煽らないで」
「っ、ごめんなさい……」
「素直に謝っちゃう奈子ちゃんほんと可愛い」
ちゅ、と額にキスを落とされる。指一本たりとも動かせる気がしない。そんな私を、三木村さんは甲斐甲斐しくお世話してくれた。お湯で濡らしたタオルで全身を拭いて、フロントに電話して替えのシーツを頼んで替えてくれた。まっさらなシーツが気持ちよくて瞼がとろんと落ちてくる。
「奈子ちゃん、明日休み?」
「はい……」
「そっか、ゆっくり寝てて。俺明日仕事だけど、夜には帰ってくるからここで待っててね?」
最後の方は眠すぎて聞こえていなかった。ちゅ、と額にキスをされた気がする。意識が飛んだみたいに深い眠りに落ちた。
目が覚めたのはもう辺りが明るくなってからだった。深く眠って少しは動けるようになったみたいだ。ただ全身筋肉痛でとても怠い。
辺りを見渡したけれど、三木村さんはいないようだった。とても静かだ。
昨日は夢みたいな日だったな。大好きな三木村さんに会えて、それで、あんな濃厚な……。思い出しただけで恥ずかしくて死にそうだ。いっぱい恥ずかしいこと言った気がするし、いっぱい見られた気がするし、いっぱいされた気がする。でもさすがに慣れてたなぁ、めちゃくちゃ上手だったもんね。
「もう会えないのかな……」
いやいやいや、彼は有名人なんだから、一夜だけでも相手にしてもらえてめちゃくちゃラッキーだったと思わなきゃ。忘れられない、けど。あんな素敵な人に抱かれたこと、一生の思い出になる。
「帰ろ」
彼のいない部屋で、一人で服を着る。何だか自分がすごく惨めな気がした。あんなに優しくしてくれたのに、先に帰っちゃったんだ。仕事忙しいだろうし、仕方ないかぁ……。
「アホらし」
何を勘違いしているのか、まるで自分が彼の特別になったみたいな考え。私以外にもいーっぱい遊んでる子いるよ、きっと。