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第3章 信じて

「ぎゅってして……」
「ん、いいよ」

　三木村さんは嬉しそうに微笑んで私を抱き締めてくれる。安心する。大好き。色々な感情が胸の中で溢れる。

「ずーっとこうしてたいな……」

　三木村さんが呟く。抱き合って、奥の奥まで繋がって、互いの体温を混ぜ合わせて。こんなに幸せな時間があるのだと知った。

「奈子ちゃんの中ってほんとに気持ちいい」
「ん、はぁ、そうなの？」
「うん。俺のこと大好きーって、離れたくないよーって、いっぱい締め付けてくる」
「自分じゃ分かんない……」
「じゃあ、一回意識してみて？動かしてみるから」

　起き上がった三木村さんは、ゆっくりゆっくり腰を引く。ずるるるといやらしい音がして、圧迫感がなくなると同時に中がきゅんきゅんする。

「ほら、俺のちんこに纏わり付いてるのわかる？」
「っ、ん、わか、んない、」
「ほんとに？ほんとにわかんないの？次は入ってくよ、ほら……」
「ぅひ、うぅ、んぁっ、おっきい……」

　少しずつ増していく圧迫感。また中がきゅんきゅんする。うねって絡み付いて、奥へ奥へと誘い込んでいるのが分かる。

「はぁー、やば……」
「しゅき、しゅきぃ……っ」
「ん？好き？俺のちんこ大好き？」

　全部好き。綺麗な顔を歪ませて気持ち良さそうな顔してるのも、私を底なし沼みたいな快感に引き摺り込む指も、唇も、舌も、全部全部。

「だれにも、わたさないの、三木村さんは、私の彼氏だから……っ」

　ズン、と一番奥を突かれた。手を握られて、何度も何度も。

「そうだよ。俺は奈子ちゃんの彼氏だよ。奈子ちゃんだけのものだよ。俺の身体も気持ちもぜーんぶ、奈子ちゃんだけのものだよ……」

　甘い言葉を囁きながら、三木村さんの精液がとぷん、とぷん、と吐き出されるのが分かった。一緒にイッた私はなかなか痙攣が止まらなくて困った。ぎゅうっと抱き締められながら、気絶するみたいに深く意識を飛ばした。