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ハニードロップ
第5章 人生のゴール
いつものようにフロントで田所さんに挨拶してエレベーターに乗る。博也くんからはさっき仕事が終わってホテルに戻ったよと連絡が来た。
香月さんから貰った紙袋がかしゃかしゃと音を立てる。ていうかこれ……、いや、もう見ないようにしよう。
着いたとメッセージを送れば中からドタドタと走ってくる音がして、勢いよくドアが開いた。
「奈子ちゃんお待たせ〜!」
「博也くん……」
ぎゅうっと抱き締め合う。このまま抱き上げられてベッドに……というのがいつものパターンだけれど、今日はちょっと計画があるのだ。
「博也くん、私今日先にお風呂入りたい」
「なんで?奈子ちゃん全然臭わないよ?」
「違……、いや、あの、いっぱい汗かいたから汚いの」
「汚いわけないじゃん〜。お風呂入ったら奈子ちゃんの匂い消えちゃうからやだ」
「っ、私がやだ!今日は先にお風呂入る!お風呂入れないならえっちしない!」
「……っ!」
博也くんはこの世の終わりみたいな顔で私を床に下ろす。えっちしないって言っただけでこんなに絶望する?ちょっと申し訳なくなるけれど、今日はどうしても譲れないのだ。
「ごめんね博也くん。急いで入ってくるからちょっとだけ待ってて?あ、お風呂に入ってきてもえっち禁止にするからね?」
フラフラとベッドに座り込んだ博也くんを置いて、私は洗面所に走り込んだ。
香月さんから貰った紙袋がかしゃかしゃと音を立てる。ていうかこれ……、いや、もう見ないようにしよう。
着いたとメッセージを送れば中からドタドタと走ってくる音がして、勢いよくドアが開いた。
「奈子ちゃんお待たせ〜!」
「博也くん……」
ぎゅうっと抱き締め合う。このまま抱き上げられてベッドに……というのがいつものパターンだけれど、今日はちょっと計画があるのだ。
「博也くん、私今日先にお風呂入りたい」
「なんで?奈子ちゃん全然臭わないよ?」
「違……、いや、あの、いっぱい汗かいたから汚いの」
「汚いわけないじゃん〜。お風呂入ったら奈子ちゃんの匂い消えちゃうからやだ」
「っ、私がやだ!今日は先にお風呂入る!お風呂入れないならえっちしない!」
「……っ!」
博也くんはこの世の終わりみたいな顔で私を床に下ろす。えっちしないって言っただけでこんなに絶望する?ちょっと申し訳なくなるけれど、今日はどうしても譲れないのだ。
「ごめんね博也くん。急いで入ってくるからちょっとだけ待ってて?あ、お風呂に入ってきてもえっち禁止にするからね?」
フラフラとベッドに座り込んだ博也くんを置いて、私は洗面所に走り込んだ。