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異世界転生しなくても美女とハーレム
第7章 寝室を覗く美少女
「お姉さん、わたし眠くなっちゃった。
先に休ませてもらいます」

「ええ、引っ越しで疲れているのに、ごめんなさいね」

「おやすみなさい」


私の食事に付き合ってビールを飲んでいた麻理は、眠そうに寝室へと向かった。
お酒に弱いのは本当の事のようだ。

「しかし、君は麻理ちゃんのことを、なぜ黙ってたんだ?」

「だから、謝ったじゃないの」

「そうじゃなくて、一年も前に上京していたのなら、話してくれりゃ良かったのに」

「話したわよ、従妹の娘が東大に合格したって」

言われてみれば、そんな会話をしたような気もするが、記憶が確かでない。
きっと、華菜の親戚の学歴自慢が鼻について聞き流していたのだろうと、自分を納得させる。

「最初から家の部屋を使ってもらえば良かったじゃないか」

麻理と渋谷で飲んだ時のことを、私は思い出した。
多くの学生がそうであるように、彼女もお金に余裕はなかった。あれも事実だろう。

「そう言ったわよ、でも、最初は一人暮らししたいって言うから」

麻理が何者か分かり、何故か加恋のことも黙っていた。
彼女の事を危険な子だと思ったが、ある意味、的を得ていたという訳だ。

もし、麻理を抱いていたら、私の浮気の動かぬ証拠が出来上がっていた。
麻理が加恋の事を華菜に話さなかったのは、確証がなかったからなのだろう。

「もしかして、最近、積極的になったのも麻理ちゃんの入れ知恵か?」

「まあ、入れ知恵だなんて、人聞きの悪い 笑
あの子に相談した時、わたしがもっと積極的にならないと、あなたが本当に離れていくかもしれないって言われて……、一緒に下着も買いに行ったのよ」

まさか、由紀恵の勤める下着売り場じゃないよな、などと要らぬ心配をしてしまう。

「じゃあ、今日もイヤラシイ下着を着ているのか?」




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