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異世界転生しなくても美女とハーレム
第9章 妻の選択と、それから
「あなた、少し話があるのだけど、良いかしら?」



麻理と華菜の情事を目撃してから、数日後、とうとう妻が行動を起こした。

莉奈を寝かしつけた後、華菜が話があると言ってきたのだ。



リビングのテーブルに華菜と向かい合って座る。

麻理は、莉奈を寝かしつけるため、ここには居ない。




「なんだよ、あらたまって」

私は、おおよその見当はついていたが、あえて知らないふりをして尋ねた。



「実は……その、夜の生活のことなの」



「そういえば、最近は断ってばかりだったな。

何か気になる事でもあるのか?」



華菜は、申し訳なさそうな顔を私に向け、予想通りの事を言った。



「もう、あなたとは……、その、したくない……というか」



「僕とのセックスが嫌だったのかい?」



「ううん、そうじゃなくて……、

わたし、男の人とのセックスが、そもそも苦手で……」



やはり、ストレートな表現で言ってきた。

こう言うだろうとは分かっていたが、どうしても問い詰めたくなる。



妻の真意を。




「でも、つい最近まで積極的だったじゃないか」



「ええ、麻理ちゃんに言われて、積極的になったわ。

あなたとのセックスは、凄く良かったの。

でも……」



「でも、なんだ?」



「激しすぎるのよ、私には。

だから、次の日が辛くて……」

麻理が事前に知らせてくれた通りだった。

やはり、華菜は私とのセックスが苦痛だったのだ。

分かっていても、ハッキリと言われると落ち込む気がした。



「君は、僕の浮気を疑う程、僕の事を愛していたんじゃないのか?」



「ええ、あなたの事は愛してるわ、でも、それとセックスは別なの」



「分かったよ。

でも、男は定期的に出すものを出さないといけないんだ。

その時だけでも手伝ってくれないか?」




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