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第4章 ビデオ鑑賞会

　テストは勉強の甲斐あって、自分でも驚く程の出来だった。まっ、これも一重にかおりのおかげであるのは間違いないが。テスト最終日、お互い部活動が無かったので、学校帰り横浜に映画を観に行く事にした。映画館の前まで来ると俺の携帯がなった。

「あんた今どこ？」
「横浜だけど」

お袋からの呼び出しだった。お袋はこれから急用で外出。タイミング悪く大事な宅配便が届くので帰ってきて留守番して欲しいらしい。

「かおりちゃんとお茶するなら家で飲めば」

妙な気の回しようだ。
かおりに事情を説明すると、

「じゃ、大吾君の部屋でDVD見ようよ」

とのことなので、家に戻る事にした。
家に帰ると既にお袋は出かけた後だった。部屋は若干散らかってはいるが、まあまあってところだ。かおりをそのまま部屋に通した。

「男の子の部屋としては、片付いている方ではないでしょうか？」