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でいどりーむ
第4章 ビデオ鑑賞会

 などとかおりは片付け評論家になっていた。そんなかおりを部屋で待たせてコーヒー入れに行った。丁度その時、お役目の荷物を受け取り一件落着なのだが、これから出かける気にはならなかった。
部屋にコーヒーとビスケットを持って行って愕然となった。テレビにアダルトビデオが再生されていたのだ。俺は一瞬パニックになりかけたが、悪あがきはやめようと覚悟を決めた。

「あれ〜どこから出てきたのかなそのビデオ〜」

俺はしらじらしいとぼけ方をした。ビデオを観ていたかおりは振り向くと、

「大吾君エッチなんだから…男の子がこういうの見るのは知ってるよ…大吾君も一緒に見ましょうよ…ここに座って」

 俺はかおりの意図がわからず、コーヒーを乗せたお盆をテーブルに置くと、黙ってかおりの隣に座った。
それからはアダルトビデオ講座の如くかおりの質問責めにあった。質問するかおりの顔も赤くなっていたが、答える俺も恥ずかしく、顔が火照るのがわかった。ビデオの内容は、単身赴任をしている夫の留守中に隣に住む若者と人妻が恋に落ちるストーリーで、この人妻がやたらとSEX中に卑猥な言葉を喘ぐ女性なので、そこに質問が来たらどうしようと心配していた。
 初めてアダルトビデオを見た時のように心臓がドキドキした。結局最後まで鑑賞して、終わった時は、思わずアクション映画でも観ていたように深い溜め息をついた。
かおりは何か思い詰めた様な顔して大吾を見た。

「ごめん私、今日は帰るね」

大吾は何も声をかける事が出来なかった。玄関まで見送るのがやっとだった。
今夜ほどおやすみメールを待った事はなかった。俺はやばいと思った。どう謝っていいかわからない。もう終わりかもしれない。
いつもより二時間遅れで、おやすみメールが届いた。

To be continued‥‥
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