この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
桃衣の天使
第2章 ピンクな面会
能面が割れて目から悔し涙が流れる。あの狒々爺とんでもないな。
「蒼馬老には上手く言っとくから帰っていいよ。」
折角の助け船を首を振って断る。何もしないで帰ったと知られたら親父さんの勤め先の会社が潰されるという。親父さんのクビが飛ぶじゃなくて会社が潰されるってなんて圧力掛けてるんだ?両親も泣く泣く人身御供に委員長を差し出したようだ。
委員長以外のクラスメートが同じ立場でここに立っていたら蒼馬老に土下座してでも発言を取り下げて貰うが、相手は委員長だ。散々俺を毛嫌いし蔑み罵ってくれた女だ。これ以上庇う義理はない。
多分蒼馬老はそこまで折り込みすみなのだろう。折角の機会だ。復讐させて貰おう。
「そんな所に居たんじゃ話が出来ないだろ!」
怒鳴られて慌ててベッドの足元に立つ。自分の意思で近付くのはそこが限界らしい。まあ、子供とは言っても中学生だ。性欲魔神の同級生の下す命令の内容は予想がつくのだろう。俺は左手でベッドサイドを指差す。無言の命令に委員長はノロノロと動き出す。亀や蝸牛の方が素早い。
「遅い!」
駆け寄り横に立つ委員長に手を伸ばし太股に触れる。委員長はビクリと身動ぎするが手を払おうとはしない。ちゃんと言い含められてきたらしい。
「命令に全て従うって意味判ってるよな?」
「はい。横川様がお望みでしたらなんでもいたします。」
毛嫌いしているクラスメートに太股を撫でられながら敬語で忠誠を誓わされる。クラスいや校内ヒエラルキーの上層部に居たお姫様にとっては耐え難い苦痛だろう。
「今日も暑いな。そんな物着てたら辛いだろう。脱げよ。」
当然くるだろうと予想していてのだろう。唇を噛み締めながらもブラウスのボタンに手を伸ばす。
「痛い!」
指が生地に触れる前に委員長が悲鳴をあげる。俺が柔らかい内腿を抓あげたのだ。突然の痛みに反射的に睨んでくる。そんな目が出来るのも今の内だ。
「暑くて辛そうだから脱いで涼むこと許可してやったのに感謝の言葉もなしか?」
口ごもり動けないでいる委員長の内腿をもう一度抓る。悲鳴を上げて何やらボソボソ口の中で呟く。まったく面倒臭い女だ。俺は股から手を引くとスマホを操作する。
「お前もう帰っていいよ。」
これは委員長にとっては親父さんの会社を潰すとの宣言に等しかった。
「蒼馬老には上手く言っとくから帰っていいよ。」
折角の助け船を首を振って断る。何もしないで帰ったと知られたら親父さんの勤め先の会社が潰されるという。親父さんのクビが飛ぶじゃなくて会社が潰されるってなんて圧力掛けてるんだ?両親も泣く泣く人身御供に委員長を差し出したようだ。
委員長以外のクラスメートが同じ立場でここに立っていたら蒼馬老に土下座してでも発言を取り下げて貰うが、相手は委員長だ。散々俺を毛嫌いし蔑み罵ってくれた女だ。これ以上庇う義理はない。
多分蒼馬老はそこまで折り込みすみなのだろう。折角の機会だ。復讐させて貰おう。
「そんな所に居たんじゃ話が出来ないだろ!」
怒鳴られて慌ててベッドの足元に立つ。自分の意思で近付くのはそこが限界らしい。まあ、子供とは言っても中学生だ。性欲魔神の同級生の下す命令の内容は予想がつくのだろう。俺は左手でベッドサイドを指差す。無言の命令に委員長はノロノロと動き出す。亀や蝸牛の方が素早い。
「遅い!」
駆け寄り横に立つ委員長に手を伸ばし太股に触れる。委員長はビクリと身動ぎするが手を払おうとはしない。ちゃんと言い含められてきたらしい。
「命令に全て従うって意味判ってるよな?」
「はい。横川様がお望みでしたらなんでもいたします。」
毛嫌いしているクラスメートに太股を撫でられながら敬語で忠誠を誓わされる。クラスいや校内ヒエラルキーの上層部に居たお姫様にとっては耐え難い苦痛だろう。
「今日も暑いな。そんな物着てたら辛いだろう。脱げよ。」
当然くるだろうと予想していてのだろう。唇を噛み締めながらもブラウスのボタンに手を伸ばす。
「痛い!」
指が生地に触れる前に委員長が悲鳴をあげる。俺が柔らかい内腿を抓あげたのだ。突然の痛みに反射的に睨んでくる。そんな目が出来るのも今の内だ。
「暑くて辛そうだから脱いで涼むこと許可してやったのに感謝の言葉もなしか?」
口ごもり動けないでいる委員長の内腿をもう一度抓る。悲鳴を上げて何やらボソボソ口の中で呟く。まったく面倒臭い女だ。俺は股から手を引くとスマホを操作する。
「お前もう帰っていいよ。」
これは委員長にとっては親父さんの会社を潰すとの宣言に等しかった。