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桃衣の天使
第2章 ピンクな面会
 「横川様。愛花の体調を慮り服を脱ぐ無礼を許して下さりありがとうございます。どうか愛花の裸を御覧下さい。」
 俺を見るのが辛く悔しいのだろう。固く目を瞑っての懇願だった。ゆえに委員長は気付いていない。
 「目を開けろ!」
 命令に渋々開かれる目に飛び込んできたのは自分に向けられているスマホのレンズだ。委員長は息を飲み込み半歩後退りするがそこで思い留まる。自分が逃げ出せば会社が一つ消える。何十人か何百人か知らないが社員とその家族が路頭に迷う。それを思うと動くことは出来ない。
 「横川様。服を脱いでもいいですか?」
 「なんだその言い方は!」
 必死で絞り出した台詞を否定され新しい言葉を教えられて委員長はとうとう我慢出来なくなって大粒の涙を落としながらも教わった台詞を口にする。
 「ご主人様。淫乱で恥知らずな愛花のストリップを御覧下さい。」
 委員長の指がブラウスのボタンに掛かるが
 「スカートが先だ!」
 新たな命令に従って手は下に下がり腰のサイドに有るファスナーを下ろしホックを外す。
 パサっと音を立ててスカートが落ちる。白と水色の縞パンが露になる。今度こそはと襟首に伸びる手を再び制して下のボタンから外させる。服を脱ぐ手順すら自分の思い通りにならない。まるで操り人形だ。五つあるボタンを下から三つ外させると今度は一番上のを外させる。残りは小さく膨らむ胸元のボタンだけだ。ここまでくると委員長は次の行動の指示を待つようになっている。
 「回れ右して靴下を脱げ!」
 素直に背中を向けると片足立ちになると前屈みになって靴下を足から抜く。パンティに覆われた丸いお尻がゆれる。なかなか扇情的な眺めだ。素足で冷たい床に直に立ち振り返る。靴下を脱ぎながら尻を突き出していた事を認識しているのだろう。顔は真っ赤で呼吸も短く浅い。
 「パンティを脱げ!」
 これは意外だったのだろう。委員長の動きが止まる。
 「聞こえなかったか?」
 重ねての命令に慌ててウエストゴムに手を掛けるが流石に正面向いては脱げないらしく靴下と同じく背を向けて脱ぎ出す。これには文句を言わない。スマホには頬が割れて姿を見せた菊門がバッチリ映っている。パンティを足から抜くとこちらに振り返る。右手で股間を隠しているがこれも文句は言わない。後からのお楽しみにとっておく。
 「ブラウスが邪魔だな。引き千切れ!」
 
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