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桃衣の天使
第1章 桃色の天井
 それを啜ると高樹さんは蓮華を茶碗に置き汁で濡れた俺の唇を人差し指で拭ってその指をパクリと咥え汚れを舐めとる。ペロリと舌舐めずりする姿が妖しく色っぽい。
 中坊にはあまりにも刺激が強すぎる。時折触れる胸。リンスや口臭剤の薫り。ピンクの唇。全てがセックスを連想させて股間が熱くなる。チェリーボーイをからかうには少し度が過ぎてる気がしないでもないが「止めてくれ」なんて言う気はさらさらない。出来るならもっと先が知りたいのが男の子だ。それから先はもう何を食べたのか判らない程舞い上がっていて気が付いたら高樹さんが完食した食器を下げて出ていくところだった。それを見送りながら俺はとんでもない事に気付いた。高樹さんの薄ピンクのナース服。股下10㎝程しかない。ちょっと前屈みになったらパンティが見えそうだ。なんで?どうして?たしかICUに居た時はもっと普通な服だったよね?
 五分程して帰ってきた高樹さんは、洗面器が二つ乗ったワゴンを押していた。今度は何が始まるんだ?
 「さあ、清拭しますよ。」
 正式?制式?聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。
 「ごめんなさい。セイシキって何ですか?」
 俺の問いに高樹さんは、ニッコリ笑う。
 「横川さんはお風呂に入れないからタオルで身体を拭くんです。」
 「成る程。タオル貸して下さい。」
 左手を差し出す俺を不思議そうに見返すと言い直した。
 「横川さんはお風呂に入れないから私がタオルで身体を拭くんです。」
 ノー!
 「自分で出来ますから。」
 「無理ですよね。左手と背中は左手一本じゃ拭けませんよ?」
 ごもっともです。正論で押しきられて俺は観念した。患者衣を剥ぎ取られて俺は目覚めてから初めて自分の身体を見た。ギプスで固められた両足と右腕が露になる。本当に折れたんだな。と現実逃避する。考えたくない現実。それは下着だった。いつものトランクスではなくなってる。いや、パンツとも違う物を履かされている。赤ん坊や爺さんが着ける物。紙オムツだ。こんな物を履いていたのか。四日間も意識不明だったのだ。仕方がないと言えば仕方ないのだが意識が戻った以上トランクスに戻してもらおう。
 一大決心をしている俺を無視して高樹さんは清拭の準備をしている。
 「はい、左腕から拭きますね。」
 と肘を持って左腕腕を伸ばす様に固定する。わぁ~!て、手が柔らかい胸に当たってる。
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