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桃衣の天使
第3章 薔薇色の性春
 我ながら強引この上ない三段論法だ。揚げ足取りの単なる言葉遊びだ。だがこれで嫌々ながらもチンポを咥える事が出来れば条件付きながら富美加はこの病棟に残れる。拒めばそれまでだ。俺はどちらでも構わない。極端な話富美加が死のうが生きようが知った事ではないのだ。
 「どうするの?ご主人様がチャンスを下さったのよ。」
 明世が返事を促すが富美加は身動ぎ一つしない。これには俺の方が焦れた。なにしろ今俺は素っ裸で水を掛けられた状態で放置されているのだ。このままでは風邪をひく。
 「もういい!そいつを追い出せ!」
 苛立った俺の声に明世が一歩近付く。
 「やります!」
 富美加の叫びに近い声に明世の歩みが止まる。
 「何をやるって?」
 嘲笑混じりの意地悪な俺の問いに富美加はそっぽを向き
 「フェラチオします!」
 と、言葉を吐き捨てる。馬鹿な女だ。そんな言い方したら。
 パチーン!ほらな、明世のビンタが再度左頬に飛ぶ。崩れ落ちる富美加の髪を掴んで前後左右に揺する。
 「なあに?その言い方は!ご主人様が態々チャンスを下さったのに感謝の言葉もないの?フェラチオするんじゃなくてさせていただくんでしょ?高校じゃ主席だったようだけど随分レベルの低い学校だったようね?」
 これだから女は怖い。あっけらかんとした性格の明世ですらこんなねちっこい怒り方をするのだ。
 「ご主人様。この子桜ノ宮の主席だったんですよ。」
 小馬鹿にしたように明世は言うが私立桜ノ宮学園と言えば県下で知らない者が居ない有名なお嬢様学校で偏差値もかなり高い筈だ。うちの中学で成績トップクラスが受験を躊躇するレベルなのだ。もしかしたら明世は学歴にコンプレックスがあるのかもしれない。まあ、ここは尻馬に乗っておこう。
 「知らないのか?所謂名門って所は受験のテクニックは教えても人間力みたいなのは教えてないんだよ。」
 鼻で嗤うと明世も声を上げて嗤い出す。まるで悪役令嬢とヒロインの図だ。
 誇りにしている母校を貶されても反論出来ない悔しさに富美加は唇を噛み締める。
 「で、どうするんだ主席さん。」
 「・・・フェラチオさせて下さい。」
 蚊の鳴くような声を絞り出すが今度は尻を叩かれる。
 「聞こえない!」
 「フェラチオさせて下さい。お願いします。」
 大きな声で言えたが明世のスパンキングは終わらない。
  
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