パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第4章 パートナー

「ここのお風呂大きいわね」

二人は浴槽に浸かっていた。

「みゆきさんと二人で入れる様にしておきました。」

和也が戯けて手を広げながら応えた。

「また〜嘘ばっかり。でも嬉しいわ」

二人は見つめ合い笑った。

「みゆきさん、僕にリベンジのお手伝いをさせて下さい」

和也はちょっと真面目な顔をしていった。

「リベンジ？」
「そうです。みゆきさんが昔の様な元気溢れる女性に戻って学校に復帰する。」
「そんなこと…できるかしら」

みゆきが不安そうにつぶやく。

「大丈夫です。僕が全面バックアップします。」

和也はわざとらしく胸を叩いた。

「全面バックアップ？…」
「そうです。身も心も…全部…」
「いろんな意味でってことね。」

みゆきは妖しく微笑みながら言った。

「そこでなんですが…ここで一緒に暮らすのはどうですか？その方がバックアップしやすいので。」
「えっいいの？実は私も同じことを考えていたの」
「いいですね〜。それでは明日にでもご両親に許可をもらいに行きましょう」

翌日、和也はみゆきと実家に向かった。丁度みゆきの両親はゆっくりとした休日を過ごしていた。

「初めまして。私は大沢和也と申します。突然ご連絡もせずに押しかけまして申し訳ありません。」

みゆきの父親は恐縮した様な顔をしていた。

「失礼ですが、大沢インターナショナルの大沢さんですよね」
「そうですが…あっ、白石商会の白石社長ですか？」
「はい。いつも大変お世話になっています。」
「こちらこそご協力頂いてありがとうございます」

二人のやり取りを聞いていたみゆきが割って入った。

「何々、二人は知り合いだったの？それに大沢君、社長さん？」

みゆきは驚きを隠せない状態だった。みゆきの父親が話し始めた。

「一度会社主催のパーティーでご挨拶させていただきました。大沢社長がロスから東京本社に着任なさってから、白石商会の商品を認めていただて、大変助かっております。」

みゆきの知っている和也は高校時代のイメージが強く残っていた。何に対しても無気力で、やる気無いオーラで包まれていた。みゆきは和也の変貌振りが気になっていた。

「大沢君に何が起こったの」