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不倫研究サークル
第4章 生意気なJC
唇を離しても、まだ陽菜は舌を出してチロチロしていた。

唇が離れたことを察知した陽菜はトロンとした目を開けた。顔もほのかに赤い。

「陽菜ちゃん、大丈夫?」僕は少し心配になる。

陽菜の挑発に乗ってしまったとはいえ、相手は子供だ。やはりマズかったのではないか。


陽菜は、黙って席に着くと机に向かってテキストを広げ始めた。

(あれ? 何か……間違ってた?)

今度は、そっちの不安がよぎる。

「ワタシ、初めてのキスだったの……」


(いや、僕も初めてなんだけど……)


「圭……責任とってね」

(せ……責任⁉ それに先生から『圭』呼び捨てに格下げ?)

「な、何のことかな? 陽菜ちゃん」


「ワタシ、頑張って勉強する!」

(うんうん、それは良い事だ)

「だから、ワタシが志望校に合格したら、ワタシと付き合って」


(えええーーー!!!)


「あ、いや、意味が分からない……、どういうロジック?」

「だから、ワタシと付き合うの。もちろん圭にカノジョがいるのは分かってる」

陽菜は椅子をクルリと反転させ、僕の方を見据える。

「最初は二股でも良いの、でも結果的にワタシを選んでもらえるように、ワタシ、可愛くなるから」

「いやいや、僕にそんな価値ないだろ、陽菜ちゃんは今でも十分可愛いいよ」

「だ・か・ら、その人よりも可愛くないといけないの!」

「圭がワタシと付き合うには……」




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