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Devil Temptation
第2章 汝 悪魔を試すなかれ
 数時間寝た後テレビのニュース番組を付けて見た。新聞の朝刊もチェックしたが、大金絡みのニュースは見当たらなかった。しかしこのままでは使うこともできない。いつまでも宝の持ち腐れになると思い、俺は意を決してパチンコ屋の両替機でチェックしてみることにした。
 自宅の近所では抵抗があったので、二駅離れた駅前の店まで行って試してみた。店は平日の午前中にもかかわらず大賑わいであった。両替機も数人が並んでいた。緊張した状態で、最後尾の男の後ろに並んだ。自分の番がくると、震える指を押さえながら、その一万円札を機械に流し込んだ。本の数秒で千円札9枚と千円分のパチンコ玉が出てきた。

「よしっ」

俺は小声で叫び、拳を固めた。その後千円分の銀の玉はパチンコ台に数十秒で吸い込まれていった。
偽札かどうかはわからないが、パチンコ屋の販売機で使えることがわかった。帰り際に喫茶店、ラーメン屋、コンビニと使用してみたが、疑われる事なく使うことができた。きっと、たぶん、おそらく偽札ではないと思い込むことにした。だが目立った使い方は色々な面で危険を感じるため、大きな買い物はかなりの用心が必要だろう。また、無造作に部屋に積み上げている札箱?が無用心に思えた。ぱっと見は引っ越したままの荷物を整理してないか、怪しい商品を買ってしまって、不良在庫に埋もれてる様にも見えるが。もう少しセキュリティのしっかりしたところに引っ越した方がいいだろうな。しかしどうしたものか、預金がどっさりあるわけでもなく、いきなり何億もの金を貯金するのも、危険極まりない。取り敢えず手頃な賃貸マンションでも探そう。

To be continued .........
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