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Devil Temptation
第1章 悪魔の誘惑

「あっ」

思わず口から声が漏れる。ぎっしりと一万円札が詰まっていた。次の箱を開けずに持ち上げてみる。同じ重みを感じた。俺は自分の車をそこに横付けし、箱を車に積み始めた。トランク、助手席、後部座席は段ボール箱が埋め尽くした。全部で12箱、全て札束なら、とんでもない金額になる。正に悪魔の誘惑になった。
数十年前に一億円を拾った男性が警察に届け、マスコミに大きく取り上げられ連日テレビを賑わせていた。その半年後にそのお金を受け取るときもマスコミは騒いだ。結局その男性は嫌がらせや脅迫電話などに怯える生活を余儀なくされた。そんな記憶が俺に、どこにも届けないでおこうと心を決めさせた。拾わないという選択肢もあったが、悪魔がそれを許さなかったことにした。
ゆっくりと車を発進させると真夜中だというのに、しっかり交通ルールを守り自宅へ向かった。途中で警察に止められ無いように道を選んで走った。俺のアパートには個人のガレージがある。そこに車を入れてシャッターを静かに閉めた。とりあえず、誰にも見られることなく、荷物を部屋に運び入れる事ができた。箱の中身の確認は後にして、会社に戻る事にした。本来昼の12時まで勤務のところ、夜中の4時までで、体調不良を理由に逃げるように早退してきた。
俺は部屋に戻ると、すぐに箱の中身を確認してみた。全ての箱に使用済みの一万円札が帯をされて詰まっていた。1束が100枚だとすると、13億になる。10枚ほど抜いて、透かしやモノグラムを確認したが、見た目には本物としか思えなかった。完全に悪魔の誘惑に乗ってしまった。


To be continued .........
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