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秘蜜のバイト始めました
第2章 え? ナマでするの?
ディレクターの掛け声で、撮影は終了した。


「紗栄子ちゃん!」

杏果が駆け寄ってきてガウンを被せ、私の裸体を隠す。

私はまだ余韻に浸ったままだった。



「よく頑張ったね」そう言って杏果は私を抱きしめてくれた。


「杏果さん、わたし、上手く演れたかな?」

「十分だわ、すごく良かった」そう言って頭を撫でる。


「海くんも、ありがとう」

海は(別に)と言った表情で、「おれ、この後バイトがありますから、上がらせてもらいます」

そう言って、撮影現場から出ていった。

(いま、裸のままで出て行かなかった?)

ぼんやりとした意識の中で、私は海の後姿を追った。



「いやーーー! 良かったよ、紗栄子ちゃん、だっけ?」

「最後、膣中出しの指示だったんだけど、こっちの方がリアルな感じが出ていて良かったよ」

私は杏果に抱かれながら「はあ~」と生返事をする。



「あ、バタバタだったから、僕の事を紹介してなかったね」

「僕は、NN興行の滝本啓二(たきもとけいじ)、立花さんとは長い付き合いだ」


「こっちは、カメラマンの木下稔(きのしたみのる)」

「いやいや、最後、演技とは思えないくらいエロかったよ、本当に初めての撮影?」紹介されたカメラマンの木下は私の演技を褒めちぎった。


しかし、実際は演技でもなんでもなかった。私は自然とああいう行動に出たのだ。

いままで、セックスの経験はあっても、あんな事はやったことはない。

あの瞬間、堪らなく海が愛おしくなった。できれば、海の情熱を膣中に欲しかった。

その代わりに、口から体内へ、海が放った海の中にいた分身を、自分の中に取り入れたのだった。


「さ、紗栄子ちゃん、控室へ行こうか?」




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