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秘蜜のバイト始めました
第3章 え? 女の人とするの?
私は思い出そうとするが、思い出せない、それだけ撮影時は無我夢中だった。

「ウフフ、思い出させてあげる」

そう言うと、杏果は、持っていたグラスの日本酒を一口含み、唇を重ねたきた。


「あ、や、杏果さん」

私は小さく抵抗したが、杏果は構わずに私の唇を開く。

「んぐ……」

重ねた唇の隙間から杏果の中にあった液体が、私の口の中に流し込まれ、そのまま喉の奥へと流れていった。



「ちょっと、杏果さん、なにするんですか?」口を拭いながら、私は抗議した。

「うふふ、どんな味がした?」

「え? 分からなかったです」


「じゃあ、もう一回、今度は紗栄子ちゃんが口に含んで、私に預けて」

「そうしたら、また紗栄子ちゃんの喉の奥に流し込んであげる」

そう言うと、私のグラスを取り上げ、杏果は腰に手を回して、グラスを口にあてた。


「さ、口を開いて」

言われるまま口を開いた私に、日本酒を流し込む。


「飲まないでよ、そのまま。口の中で転がして」

クチュ、クチュと私は口の中で液体を回転させた。

「いいわ……キテ」

杏果が私の頬を両手で挟み、自分の方へと導いていく。


私は、抗う事も出来ず、そのまま彼女の唇へ自分の唇を重ね、そして、舌を出して彼女の唇を開いた。




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