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ご褒美のあとは
第3章 カードゲーム
充輝先輩の口の中で、熱い舌がちろりと指先を舐める。

……っっ!!

指を庇うように慌てて引っ込めて睨んだら、何故か充輝先輩は瞳をうっとりと細めた。
熱い視線に背中が震え、喉が渇いていく。

ごまかすように傍のグラスを掴んで、一気に傾けた。

「あ…」

焦りながらグラスに手を伸ばす高志先輩を感じながら、私も目を大きく見開いた。
喉を焼きながら入ってきたお酒に、かっと燃えるような感覚が胃の中で広がる。

ウーロン茶じゃない!?

「…けほっ」

うろたえてグラスを口から離したけれど、もう遅い。
流し込んだウィスキーは、ほとんど空っぽの胃に沁み込んで全身を駆け巡っていた。

「大丈夫?水飲んだら、少しマシになるよ」

くらりと傾いた体を支えてくれた高志先輩が、そう言って私のあごを掴んだ。

広い胸に垂れかかり、唇を受け入れる。
少しずつ流し込まれる水を、こくんと喉を鳴らしながら夢中で飲んだ。
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