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ご褒美のあとは
第3章 カードゲーム
先週のようにオットマンをくっつけて、ダブルベッドのサイズに広げたソファ。その上で、四人で円陣を組むようにくつろぐ。

「で、何するの?」

豊先輩が目を輝かせて、充輝先輩が取りだしたトランプを見つめた。

「ババ抜き。もちろん、罰ゲームつきで」

充輝先輩がトランプを切りながらにやりと笑った。
円陣の中央には、見覚えのあるカードが積み上げられている。

これって、この間の……?

色は違うけれど、双六の指令カードと同じ大きさで、紙の素材も似ている。
高志先輩もそのことに気づいて、手に取ると適当に捲り始めた。

「…なるほど」

頷いて、元の場所に戻す。

な、なるほどって、なにが!?

自分でも確かめたいのに、怖くてカードに手が届かない。どんどんと心臓の音が大きくなっていき、早くも息苦しくなっていた。

「後で…ね?」

充輝先輩が私の手を掴んで、ぱくりと口に含んだ。
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