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ご褒美のあとは
第3章 カードゲーム
うご、いた……

いきてる…の?

じっと見つめて様子を窺っていると、またぴくりと動いた。

「……っ、」

「怖くないよ」

高志先輩が耳元で囁いて、唇を首へと這わせていく。

「喜んでるんだ。もう一回触って?……そっとだよ」

豊先輩が苦しそうに息を吐く。

…触ったら、苦しくなくなる?

見上げると豊先輩が頷いたから、充輝先輩に手伝ってもらってもう一度触れた。
今度は手のひらで包み込むように。

ビクッ

包み込んだまま、親指で撫でてみる。

ビクン、ビクビクッ

―――喜んでるんだ。

……うん、そうかも。

ビクビク、ビクッ

ふふっ

「カワイイ…」

最初はびっくりしたし、ちょっとだけ怖かった。アスパラガスだと思ったのに、大きいし、変な色だし、動くし……それに、とても熱い。

でも今は、そういうところが全部愛しかった。
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