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ご褒美のあとは
第3章 カードゲーム
止める…?
充輝先輩がトランプを集め、罰ゲームのカードも手に取る。
高志先輩は私の背中を撫でながら、ソファに広げていたものを手際よく片付けていく。豊先輩もそれを手伝っていた。
すぅっとアルコールが抜けていく感覚がした。
「だ、だめ!」
慌てて充輝先輩の腕を掴んだら、みんな少し驚いていたけれど、それでも止まってくれた。
「だめ…って、」
ふらりと傾く私の体を、高志先輩が庇うように抱きしめる。
「…だって、」
ババ抜きは充輝先輩のお願い事で、叶えるって約束したのに、
豊先輩をがっかりさせてしまって……
罰ゲームだって、まだしていないし……
このままじゃ終われない。
そんなことしたら、約束をやぶったことになってしまう。
先輩たちを傷つけてしまう。
「ちゃんと舐めるから、止めないでくださいっ」
先輩たちは大きく息を吸いこんで、じっと私を見つめた。
充輝先輩がトランプを集め、罰ゲームのカードも手に取る。
高志先輩は私の背中を撫でながら、ソファに広げていたものを手際よく片付けていく。豊先輩もそれを手伝っていた。
すぅっとアルコールが抜けていく感覚がした。
「だ、だめ!」
慌てて充輝先輩の腕を掴んだら、みんな少し驚いていたけれど、それでも止まってくれた。
「だめ…って、」
ふらりと傾く私の体を、高志先輩が庇うように抱きしめる。
「…だって、」
ババ抜きは充輝先輩のお願い事で、叶えるって約束したのに、
豊先輩をがっかりさせてしまって……
罰ゲームだって、まだしていないし……
このままじゃ終われない。
そんなことしたら、約束をやぶったことになってしまう。
先輩たちを傷つけてしまう。
「ちゃんと舐めるから、止めないでくださいっ」
先輩たちは大きく息を吸いこんで、じっと私を見つめた。