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ご褒美のあとは
第3章 カードゲーム
…また、やってしまった?

ごくり、と豊先輩の喉が動く。
先輩たちが何を考えているのか分からなくて、少しずつ不安が積もっていく。

「あ、あのっ、豊先輩がイヤなら…、舐め…ません。でも、」
「イヤじゃないよ。舐めくれる?」

照れくさそうに笑う豊先輩に頷きながら、ほっと肩の力を抜いた。

困らせてしまったわけじゃないみたい。

「真帆の罰ゲームも、出来る?」

振り返って、充輝先輩にも頷く。

「じゃあ、俺が決めてもいい?王様だからね」

「はいっ」

充輝先輩がにっこりと微笑んで、手に持っていたカードを吟味し始める。
高志先輩は、私の判断が間違ってないよって褒めるみたいに、何度も繰り返し頭を撫でてくれた。


良かった。


先輩たちを悲しませずに済んだことが嬉しくて、自然と口角が上がっていく。

「充輝が選んでる間に、さっきの続きしようか」

豊先輩に促されて、アスパラガスをそっと握った。
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