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ご褒美のあとは
第3章 カードゲーム
たくさんの手が、慈しむように全身を撫でてくれる。

「はぁ…あ、はぁ…はぁ……」

荒く息を吐き出しながら、先輩たちの優しさにうっとりと目を細めた。

「浴衣にして正解だったな。すっげぇ…エロくてヤバい」

豊先輩の興奮した声が嬉しくて、その言葉の意味も分からないままにっこりと微笑む。

「豊も真帆も、グッジョブ。スマホの待受けにしたいくらいだ。…いや、それだと常に戦闘態勢に入っちゃってマズイか」

背中を撫でていた手が前へ移動して、胸を包み込むように鷲掴みにする。

「こら、…待受けにするなよ?」

高志先輩が私を庇うように抱き寄せて、充輝先輩を咎めた。

「しないって。引き伸ばして、真帆にプレゼント…とか良いかもな」

「…真っ赤になって、泣きそう」

くすくすと先輩たちが笑うから、心がくすぐったくなって一緒に笑った。
…会話の内容は、やっぱり分からなかったけれど。
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