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ご褒美のあとは
第2章 甘いおしおき
射るような視線が恥ずかしくて顔を背けると、また首筋に食らいつかれた。

「…ひゃあんっ、」

鼻にかかった声が静まり返った教室に響いて、慌てて手の甲を口に押しあてる。
高志先輩は小さく笑って私の唇を舐め、腰を支えていた手をシャツの中へと侵入させた。

「あ、あの…っ」

頼りないくらい優しく蠢く熱い手にゾクゾクと体が震えて、高志先輩にしがみつく腕に力がこもる。足の間の熱が膨らんで甘く疼き、堪らず足をすり寄せた。


このまましちゃうのかな


尋ねる勇気のないその言葉の意味が、期待からくるものなのか、警戒なのか。
答えを知るのは怖いけれど、きっと……両方なんだと思う。

そんなの困るけれど。


廊下からはもう人の声はしない。それでも不安に駈られてドアへと視線を泳がせた。

「そんなに“ミサキ君”がいい?」

「えっ?」

なんで御崎くん…?

驚いて振り向くと、高志先輩は眉を寄せて悲しそうに私を見つめていた。
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