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ご褒美のあとは
第2章 甘いおしおき
「それは…、」
「それは?」

シャツ越しに高志先輩の熱い息が胸に吹きかかる。

「その…」
「…うん」

胸の尖端近くに熱く柔らかいものが押しあてられて、ゆるゆると蠢き始めた。

触れてほしいところと突き出して、もっと…ってせがみたくなって、そんな自分にビックリして大慌てで高志先輩の膝から降りた。また引き寄せられるかと思ったけれど、先輩はあっさりと解放してくれた。

気持ちを抑えるように自分の体を抱きしめて、腕にあたる生々しい感触にもう一度ビックリする。
シャツの下にあるはずのインナーがひとつも、ない。

ななななななんでっ?

無言で高志先輩に尋ねると、先輩は思わずうっとりとしてしまうくらい色っぽく微笑んで、私のインナーを掴んでいる手を掲げた。

「真帆に避けられて、俺が…俺達がどんな気持ちだったか分かる?」

表情は艶っぽく穏やかなままなのに、泣いているように見えてドキリとした。
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