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ご褒美のあとは
第1章 ご褒美のとちゅう
真帆、騙されてるぞ。

そいつは“傍にいてくれるだけでいい”とか何とか言いながら、その舌の根も乾かないうちに家政婦か誰かにマットを手配させてたんだ!

リキュールにしたって、真帆の判断力を鈍らせるために用意したに決まってる。真帆が飲んだヤツは二本とも、甘くて分かりにくかったけど度数はかなり高かった。


安心しきって、真っ赤な顔でたどたどしく微笑み返してる場合じゃないぞ。
そいつが一番たち悪い。警戒しろっ。


「そんなのだから、俺達に喰われちゃうんだ」

ボソリと溢れた言葉は、テンパっている真帆の耳に届くことはなかった。

あっという間にメイド服を脱がされた真帆は、高志に抱かれたまま浴室に入り、マットの真ん中にそっと下ろされる。

高志が真帆の上半身を支え、豊がその傍に陣取る。
俺は、真帆の閉じた足を挟むように中腰になった。
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