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ご褒美のあとは
第3章 カードゲーム
…タンッ

静かに閉まったドアが、私の退路を断つ。

もう逃げられないって宣言された気がして、心臓が激しく波打ち、足が震えた。


先輩たちにとって私は妹みたいなもので、女として見られていない。―――そう信じ込んでいた先週までの私とは違う。
充輝先輩の三つ目のお願いはまだ聞いていないけれど、エッチなこと言われるって分かってる。

分かっているのに、また泊まりに来てしまった。

もう、何をされても言い訳も出来ない……よね?

ど、どうしよう。

頭の中がぐるぐる回って、体が火照って、足の間がじんじんと疼く。

ななななんで?
やだ…ぁっ!!

なんとか落ち着きたくてこっそりと深呼吸していると、鍵をかけていた高志先輩が私の様子に気づいて微笑んだ。

「怖い?」

背中を包み込むみたいにそっと触れた手が温かくて、余計に心が掻き乱されてしまう。
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