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体育倉庫のハイエナ
第29章 29
そしてマモルが出題し、奈津子が臨んだ九問目の問題は、きっと奈津子にとって最も屈辱的なものだっただろう。
「では、第九問です……レンヤの経験人数は、何人でしょうか?」
この問題に、奈津子はしばしの思考を経て、こう答えた。
「えっと…十人くらいですか?」
レンヤが類稀なる美男子であることを勘案して、高校三年生の経験人数としては妥当なところかも知れない。
正解は、レンヤ自身が発表した。
「六十人くらいかな?…まあ何にせよ、五十人は超えてるよ…」
僕が思うに――もしも今より他の機会だったら、奈津子は深く傷付いていただろう。
例え一時であれ、奈津子はこの敬白極まりない男に、純粋な“恋”をしてしまったのだから。
しかし幸か不幸か、今の奈津子に傷付く余裕は、ないみたいだった。
それよりも恐ろしい事態が、その身に迫っていたからだ。
九問目の不正解を経て、マサムネがまた腰を沈め――とうとうその時が到来した。
「いやああぁぁぁぁッッ!いやぁぁッッ!いやぁぁぁ!いやあああぁぁぁ!」
喉が焼き付きそうな悲鳴を上げる奈津子の顔に、マサムネの尻が、ドスンと重なった。
「いやああぁぁ―――ふぐううぐぅぅぅ!!んんんぐぐぐッッ!」
奈津子の口元が尻に閉ざされ、そこから上げる悲鳴が、途端にくぐもる――それでも奈津子は悲鳴を上げることを諦めなかったけど。
「では、第九問です……レンヤの経験人数は、何人でしょうか?」
この問題に、奈津子はしばしの思考を経て、こう答えた。
「えっと…十人くらいですか?」
レンヤが類稀なる美男子であることを勘案して、高校三年生の経験人数としては妥当なところかも知れない。
正解は、レンヤ自身が発表した。
「六十人くらいかな?…まあ何にせよ、五十人は超えてるよ…」
僕が思うに――もしも今より他の機会だったら、奈津子は深く傷付いていただろう。
例え一時であれ、奈津子はこの敬白極まりない男に、純粋な“恋”をしてしまったのだから。
しかし幸か不幸か、今の奈津子に傷付く余裕は、ないみたいだった。
それよりも恐ろしい事態が、その身に迫っていたからだ。
九問目の不正解を経て、マサムネがまた腰を沈め――とうとうその時が到来した。
「いやああぁぁぁぁッッ!いやぁぁッッ!いやぁぁぁ!いやあああぁぁぁ!」
喉が焼き付きそうな悲鳴を上げる奈津子の顔に、マサムネの尻が、ドスンと重なった。
「いやああぁぁ―――ふぐううぐぅぅぅ!!んんんぐぐぐッッ!」
奈津子の口元が尻に閉ざされ、そこから上げる悲鳴が、途端にくぐもる――それでも奈津子は悲鳴を上げることを諦めなかったけど。