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体育倉庫のハイエナ
第8章 8
 それに比べて、レンヤとマサムネは、実に安気なものだった。

 やがて奈津子が五十回目の『オマ×コ』を口にすると、二人は誕生日でも祝うかのように、奈津子を祝福した。

「おめでとーっ!ついにやったねッ!…フフフフフ…」
 
 と、レンヤが囃し立てれば、

「きっとこの高校で、一日に五十回も“オマ×コ”って言ったヤツはいねえよッ!ハハハハ…新記録達成だなッ!ハハハ…」

 と、マサムネが後に続く。

 もちろん、その時の奈津子はと言えば、愚かな成功を収めてしまった自分自身の惨めさに、泣き腫らすしか出来なかった。

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