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第11章 １１

　さて、これもまた僕の、あまり当てにはならない知識のひとつだけど、多くの女子はキスという行為に、相当に魅了されるらしい。

　以前に読んだ、あるエッチな雑誌の記事によると、セックスよりもキスのほうが好きだって女子も、少なくないんだとか。　

　また――もしかしたら、ただの誇張された表現だったのかも知れないけど――なかには、キスだけで絶頂に達してしまう、そんな女子もいるんだとか。

　まあ、その記事が嘘か本当かは置いておいて、少なくとも今の奈津子は、誰の目から見ても明らかなくらい、レンヤのキスに酔っていた。

　とろんと座りかかった虚ろな目と、レンヤを見つめる愁いを帯びた眼差し、そして頬に漂う紅潮と乱れた息遣いが、それを示していた。
　　　　　
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　今、レンヤの上に座って、レンヤの厚い胸板に背中を預けている奈津子は、その首を右に曲げて、後ろを振り返るようにしてレンヤの顔を見つめている。

　レンヤは後ろから、奈津子の体を抱くように両手を前に伸ばして、その手の平の上に、奈津子のボリューム溢れるバストをのせていた。

　レンヤは――奈津子の二つのバストを、互いに引き寄せてはそっと持ち上げ、そこで手の平を被せて二度三度優しく揉んではそっと落とす。時々、きっとレンヤの気が向いた時に、人差指の先で乳首をそっとくすぐる――そんな愛撫を繰り返しながら、奈津子とのキスに興じていた。

　因みに奈津子の前で胡坐をかいているマサムネは、上半身を前に屈めて、舌を使った秘部への愛撫に勤しんでいる。