この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
体育倉庫のハイエナ
第11章 11
それから――なおも乳首をくすぐるレンヤの指先に合わせて、体を小刻みに震わせて悶えつつ――図らずも迎えた“ファーストキス”の感想を、語った。
「レ、レンヤ先輩のキスっ…と、とっても素敵でしたぁぁ……ああぁ、あぁぁあぁ…わ、私、知らなかったんですっ……キ、キスが…こんなにも、感じるものだってこと、知らなかったぁぁぁんですっ……あぁぁ…キスだけで、こ、こんなにも、カラダが熱くなっちゃうなんて…キスだけで、あぁぁ、こんなにも、濡れちゃうなんて……ああぁあぁぁ……あぁぁ…」
そんな感想を聞いたレンヤは、ウットリするほど――傍で見ていた男の僕ですらウットリするほど――優しい微笑みを浮かべて、奈津子に囁いた。
「奈津子ちゃんがそこまで感じてくれたなんて、俺、ヤバいくらい嬉しいよ…」
それからレンヤは、さっき苦言を呈したマサムネに向かって、言った。
「マサムネ、俺の顔に免じて、奈津子ちゃんのこと許してやってくれよ…」
そしてレンヤは、悶える奈津子の顔を真横にして、こう付け加えた。
「俺、奈津子ちゃんのこと、ちょっとマジで好きになりかけてる…」
果たしてこの言葉を、奈津子がどのような心境で聞いていたのか、僕にはやっぱり分からない。
ただ確実に言えるのは、この時もなお奈津子の目は”とろろろ~~ん”としているということと、奈津子を待っているのは”地獄”ということだけ。
「レ、レンヤ先輩のキスっ…と、とっても素敵でしたぁぁ……ああぁ、あぁぁあぁ…わ、私、知らなかったんですっ……キ、キスが…こんなにも、感じるものだってこと、知らなかったぁぁぁんですっ……あぁぁ…キスだけで、こ、こんなにも、カラダが熱くなっちゃうなんて…キスだけで、あぁぁ、こんなにも、濡れちゃうなんて……ああぁあぁぁ……あぁぁ…」
そんな感想を聞いたレンヤは、ウットリするほど――傍で見ていた男の僕ですらウットリするほど――優しい微笑みを浮かべて、奈津子に囁いた。
「奈津子ちゃんがそこまで感じてくれたなんて、俺、ヤバいくらい嬉しいよ…」
それからレンヤは、さっき苦言を呈したマサムネに向かって、言った。
「マサムネ、俺の顔に免じて、奈津子ちゃんのこと許してやってくれよ…」
そしてレンヤは、悶える奈津子の顔を真横にして、こう付け加えた。
「俺、奈津子ちゃんのこと、ちょっとマジで好きになりかけてる…」
果たしてこの言葉を、奈津子がどのような心境で聞いていたのか、僕にはやっぱり分からない。
ただ確実に言えるのは、この時もなお奈津子の目は”とろろろ~~ん”としているということと、奈津子を待っているのは”地獄”ということだけ。