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イキ狂う敏腕社長秘書
第4章 【甘い蜜と策略】
熱い吐息が時間感覚を麻痺させていく。
頭が必死に理性を取り戻そうとする。
最後にたっぷり唾液を吸って唇を離した。
至近距離で見つめ合う2人。
「もう行かなきゃ……」
「うん、だけど俺すぐに動けないや」
「あ……」
思わず目を逸らしてしまう。
完全に勃起しちゃってるのだ。
「大丈夫、収まったら行くし次の会議までには戻ってるから」
「じゃ、行きますね」
「あっ…!今日会える?仕事終わった後とか」
「確認して連絡しますね」
最後にそう言って会議室を離れた。
もう後戻りは出来ない。
さぁ、どうする?
エレベーターに乗り1人で考える。
仕事に支障がないように適度に遊ばなきゃ。
バレないよう関係を続けていく。
2人だけの秘密を増やせ。
最後まで足掻いてみせる。
気付いた時に一番苦しい罰を受けるのはどっちなのか、賭けてもいいかなって思えるようになった。
仕方ないじゃん、寄って来るんだもん。
甘い蜜を求めてくるから少しずつ与えてあげるだけ。
私にも楽しむ権利はあるでしょう?
謳歌したって良いじゃない。
今だけ………今だけだから。
そのうち終わりはやってくること、痛いほど身に沁みてわかってるから。
ただ、どう終わるかは私にも決めさせて。
あなたを愛した分の報いは深く刻んで欲しいの。
最初で最後の我儘……あなたは聞いてくれるだろうか。