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イキ狂う敏腕社長秘書
第8章 【間違った選択】
「美雨……美雨……イキそう…っ」
「待って……外に出してお願い…っ」
覆い被さってきた身体。
ダメ………押し退けれない。
私の力じゃ無理だ。
凄いピストン……またイかされる。
「美雨、俺の子孕んで……」
耳元でそう言われた気がした。
遠のく意識の中で……イキ狂う身体。
中出し、された。
息絶えそう。
危険日……ではない。
でも安全な日なんてないの。
初めて生をして、中に出された。
もしデキてたら………マコさんに何て言えばいい?
明里さんにどう言い訳するの?
堕ろせって言われる……?
次の生理予定日まであと1週間。
とにかくアフターピルを処方してもらおう、そう考えていた。
腟口から溢れ出る社長の精液。
怖いほど現実のものになった。
呆然でもなく硬直でもなく、冷静に拭き取る自分が居た。
淡々とし過ぎていたかも知れません。
乱れた服を直していたらまた力ない声で名前を呼ばれた。
「そんなに嫌だったか?傷付けたならごめん、でも俺の気持ちは言った通りだ」
振り向けない………振り向いたら言えなくなるから。
「責任って何ですか?何もかも手放せないくせにこんな時だけ随分都合の良い言葉ですね」
込み上げてくる涙を止める術はない。
悔しい………全力で拒んでしまっていた。
そこまで覚悟出来なかった。
社長を支えるなんて所詮無理な事だったんだ。
「命を何だと思ってるんですか…っ」
「美雨……すまない」
「赤ちゃんは何も選べずに宿るんです……こんな身勝手であっても」
震える肩を抱き締めてくるから言葉が詰まる。
こんな事言うつもりもなかったのに。
自分も煽った責任があるのに。
矛盾だらけの思いの丈をどこにぶつけたらいいのか全然わかんない。
「ごめんなさい……私は望まないです、こんな妊娠」
社長がどんな顔をしていたのかは確認出来てない。
そのまま社長室を飛び出した。
その足でクリニックへ向かう。
永田課長には後で連絡すると伝えた。