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イキ狂う敏腕社長秘書
第9章 【孤独の先にあるもの】





「泣くなよ……美雨」




どうしよう………止まんない。
このキスを拒めないなんて。
服を掴む手も上から押さえられて何の抵抗にもなっていない。




優しい舌でこじ開けないでよ。
甘噛みしてしまう。
別れ話してたんじゃないの…?
終わりにしようってこの口が言ったんだよ。




唇が離れたらお姫さま抱っこで寝室へと運ばれる。




「あの、社長…っ」




ゆっくりベットに降ろされた。
起き上がり降りようと抵抗する。
やっとの思いで口に出したのにこのまま流されるのだけは避けなくちゃ。




後ろから引き戻され密着する身体。




「俺は罪を背負ってでもお前と生きていきたいんだよ…!」




抱き締める腕を振り解く力が出ない。
悔しくて……情けなくて泣いた。
伝わってくる体温がこんなに安らぐなんて自分の矛盾さが身に沁みて分かる。




「美雨、俺を選べ……良いな?」




ここでYESと答えればまた繰り返しになる。
情に引っ張られてはならない。
私は、この人と決別しなければ………




強引に向き直された。




「な?美雨、頼むから俺から離れるな」




「ズルい………」




「美雨も本気なら大声出して俺を困らせるはずだ」




社長の言う通りだ。
のこのこついて来たしキスされても拒めなかった。
ベットの上ではギリギリ拒んだけど本気の域ではない。




ポカポカと力なく社長を叩きつける。
それも簡単に掴まれてお終い。




「美雨………俺たちに終わりはないよ」




何で言い切れちゃうの…?
私………真剣に悩んだんだよ!?
そんな一言で片付けないでよ。




「美雨は終われるの?俺と」




涙を拭ってくれる優しい指先。
全力であなたを愛した。
社長なしの人生……送れますか?




私、本当はどうしたいの……?




「俺は間違いなく息絶えるよ……美雨の居ない生活は考えられない、死ぬのと同じだ」




正面から抱き寄せられ体温が混ざり合っていく。




「脅しじゃないよ、本気だから」




顔を見ると社長も目が潤んでいる。
泣いてるの…?ねぇ、ズルいよ。










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