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イキ狂う敏腕社長秘書
第10章 【溺れていく本能】





「安心しなさい、私も会ってないわ。それくらい今忙しくて頑張ってるのよあの子。早く一人前になろうとしてる……そのうちフラッと会いに来るんじゃない?」




えっと………マコさんとの仲、どれくらい察してるんだろう?
「マコはダメよ」って言ってましたよね?
まさか許して…?いや、そんな上手くいくはずはない。




「またお店に行きたいですね」




「落ち着いたら行きましょ」




「はい」と笑顔を返した。
益々掴みどころのない明里さんだけど社長と別れなかった事に随分安心してくれてたみたいだ。
また振り出しに戻った訳だけど、確実に最初の頃とは抱く想いが違う。




不倫の果てを見る事になるだろう。
何も自ら不幸を選ばなくても良いのに抜け出せなかったのは自分も愛していたからだと気付いたせいでもある。
だからといって、他の蜜をたくさん吸う私も私なのだ。




いつか本当に罰がくだってしまう。










「美雨?おーい、美雨?」




隣から呼ぶ声がしてハッと我に返った。
そうだ、今は一ノ瀬さんと旅行中。
いつの間にか高速を降りていた。




「あ、ごめん、何だった?」




「いや、何か思いつめてる顔してたから声掛けたんだけど、そっちこそ何かあった?」




「ううん、ごめんね、こんな時でも仕事の事考えちゃって。ごめん!旅行中は忘れる!」




「仕事人間だもんな、美雨は。そうだよ?2人で忘れちゃおうぜ!いや、俺が忘れさせる!頑張っちゃう!」




この明るさに救われてる部分あるよ。
今は一ノ瀬さんだけを見ていよう。
一番年が近いし話も合う。
気遣い上手で笑いも忘れていない。
きっと私、一ノ瀬さんと居る時は一番笑ってるよね?




今日は特に新しい顔たくさん見れてるし、ワクワクもしてる。




「よーし、もうすぐ着くぞ〜!待ってろ旅館!温泉!」




時々大人で時々子供。
無理のない距離感で接してくれるから有り難い。
一緒に笑っていられる。





温泉街を手を繋いで歩いて、たくさん写真も撮った。
ツーショットも抵抗なくカップルっぽく自撮りしてる。




「たっくんこのショット可愛い」




「え?どれ?美雨の方が可愛いじゃん」











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