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第10章 【溺れていく本能】

挿入るかどうか際どいところまで素股しながらの質問。
時折苦しそうに眉間にシワが寄る。
トロンとした目で私を見上げるから意地悪したくなっちゃうんだよ。




「美雨さんとしたエッチ……」




「思い出しながら1人でしたの？」




「ハァハァ……はい」




「フフフ……可愛い」




「あぁっ……気持ち良い…っ」




避妊具着けずに腟口に擦り付ける。
ダメだとわかっていながら挿れたくなる衝動を必死に抑えているの。
この危険な状態が一番興奮するよね。




「じゃあさ、その妄想も上書きしないとね」




「え……？」




「次にまた1人でする時は今日のエッチ思い出してね…？」




「は………はいっ」




「ほら、見て……挿入るとこ」




避妊具を装着して彼に見えるよう挿入する。
興奮させちゃった…？
下から凄く突いてくる。
持ち上げられての深いピストンに我を忘れて絶頂した。




「ハァハァ……イってる美雨さん思い出したらすぐイっちゃいます」




「じゃ、もっと見て……目に焼き付けてね」




騎乗位でイキまくる私に赤くなる彼が可愛くていじらしくて自分のモノにしたいと思った。




使用済みの縛った避妊具をいくつ並べただろう。




「湊くん………もう良いよ、休憩しよ」




「ハァハァハァ……はい」




続けて5回はちょっとキツイ。
仰向けになって息を整える私に挿入したままのペニス…なかなか抜いてくれない。
膝を曲げられ横向きにさせられた。




「湊くん……？」




「すみません……っ」




「えっ？ちょっと…っ」




バックで激しく突いてきた。
休憩なんてさせてくれなくて連続アクメに遭う。




「待って……待って…っ…イクイクっ！」




「美雨さんっ……キツいです……あっ…イク！」




激しくぶつけて痙攣する互いの身体。
ほとばしる汗が混ざり合う。
もう……動けない。
横になって後ろから抱き寄せてくる腕に身を任せた。




背中越しに速い鼓動が伝わってくる。
肩に唇の感触とかかる息。
言葉はないけどずっとこうしてられるかも。
それくらい満足していて心地良いのだ。




その後一緒にシャワーを浴びてまた一度だけ胸の上に射精を許した。