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イキ狂う敏腕社長秘書
第3章 【覚醒する心と身体】





自分から離れて「絶対待っててください」と念を押す。
社長から目線を逸らさずに後ろ歩きでリビングまで行き、ダッシュで散らかった服や物を片付けた。




「痛っ…!」




床に置いてたヘアアイロンのコンセントを踏んでしまい悶絶する。
玄関の方から「大丈夫か〜?」と笑いながら聞いてくる社長の声。




ヤバ………自分の家に社長が居る。
何かこれ……同棲してるみたい。
変な妄想がおっ始まる前にそそくさと片付け部屋へ通す。




「お待たせしました〜珈琲淹れますね」




キッチンに立ちコーヒーメーカーにセットしようとしたところ、急に後ろからハグされて身動き出来なくなった。




「あの……お話あるんですよね?」




「ないよ」




「えっ?そうなんですか?急いでたからめっちゃ焦って片付けたんですけど」




「珈琲も後で貰うよ」




え…?珈琲“も”ってどういうこと…?




後ろからの顎クイ。
結局……流されてキスしちゃう。




「ここに来たかったからウソついちゃった……ごめん」




うんと歳上の男の人が甘えてきてこんなセリフ……ズルい。
仕事も出来て気配り上手で尊敬しかない人から熱く見つめられたらもう堕ちちゃうよ。




好きなんだもん、秒で許しちゃう。




「それに、男物ないか物色?」




「え、だからそんなのないですって」




「ウソウソ、本当は美雨とこうしたかったから」




「え?」




顔を向けたらキスされるってわかってて引っかかりに行く。
弱々しく抵抗しちゃったりしてわざと煽る。




それでも激しいキスに薄々予感はしてた。




「待って……シャワー浴びないと」




「そんなの待てない……今の美雨を抱きたいんだ」




ちょっと待って……今ここで脱がされたら緊縛の跡見えちゃう。
無理やり終わらせたキスに吐息が乱れる。




「じゃあ……ベット行こ?」




時折出るタメ口がグッとくるらしい。
平気で煽るって言われたけど無意識なフリしてがっつりわざとです。
天然な子って偽物はごまんといるんですよ。












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