この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夏の終わりに
第3章 再会
き、来た、来ちゃった!

千里はベンチに置いていたカバンを持ち上げてすぐに、再びそのベンチにカバンを戻した。そのままカバンにしがみつくように体重を預け、何度も深呼吸する。
けれど、動揺も五月蝿いほど鳴る心臓も治まる気配はなかった。

浩人は千里を避けるのを止めた。
やむを得ない一時的な処置かもしれないけれど、それでも……

会ってもいいの?


避けていたのは千里も同じで、今更どんな顔をして会えば良いのか分からない。


せめて、もっとキレイに決めとけば良かった。


…って、待たせちゃってるよね!?


千里は迷いを振り切ってロータリーへと飛び出し、足を止めた。浩人は眉をしかめて車から出てこようとしている。

「ぁっ……」

目が合った瞬間、千里は小さく声を漏らす。

「「……ごめんっ」」

重なった声に二人は驚いて固まった。
/237ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ