この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夏の終わりに
第5章 約束
その夜、千里はなかなか寝つけないでいた。
うとうととしては目を覚まし、浩人のことを考える。その繰り返しだった。

窓を全開にしているけれど雨戸は閉め切っているから、空気がこもっているのかもしれない。暑いとは思わないけれど息苦しくて尚更眠れそうになかった。


寝返りを打っては少し考えてシャワーでも浴びようかと迷っていると、薄く開けている引き戸の向こうで廊下がミシリと音をたてた。
不思議に思って頭を上げようした時、引き戸が僅かに動く。

おずおずと覗かせた手を見て、千里は何となく寝たフリをしているほうが良い気がした。
頭を枕に落として、素早く目を閉じる。部屋に人が入ってくる気配を感じても、反応しないように気をつけた。

布擦れの音がして、枕元に誰かが座ったのが分かる。その人は、そのまましばらく動かなかった。
/237ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ