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パーキングラブ
第1章 どでかい買い物
俺は大道寺晃樹26歳。今日R 35 GT-Rを新車で買った。
高校、大学の7年間と社会人になっての4年間を使って、ストイックに貯金した。自分にこんな力があるなんて信じられないくらいだ。
自分の名義となったGTRに火が入った時、正直震えた。叔父さんが車を買ったお祝い?に自分の持っているガレージ付きのアパートを無料(光熱費は別だが)で貸してくれる事になった。まっ、これからの給料のほとんどがガソリン代に消えるだろうから、叔父さんにはすげ〜感謝している。
職場は横浜の郊外にある輸入雑貨を扱うそこそこの会社で、伝票の整理をメインに働いている。マイカー通勤が許され、残業と休日出勤が無い。これらの理由でこの会社をチョイスしたわけだ。通勤は元より、休日はほとんどGTRと一緒だ。俺は走り屋ではないので、テクニックを駆使してコーナーを抜けるなんて事はしない。ただ大好きな車で走り回るって感じが好きなだけだから。
GTR通勤が始まってから、ひと月ぐらいした頃だった。朝、出勤すると会社が借りている駐車場にアメ車が停まっていた。それは白に青いライン、マスタング・シェルビー・GT500。
「ワォ〜 すげ〜」
俺は思わず叫んでしまった。
同じ会社の人間かと思ったが、顔ぶれを思い出しても、こんなすげ〜車に乗る奴はいない。どんな奴が乗っているのか気になる。
会社を5時ピッタリにタイムカードを押して出る。しかし、マスタングはもう無かった。同じ会社の奴じゃないのかもしれないな。俺はいつもの様に首都高をスムーズに走るため、大黒パーキングで軽く食事をしながら渋滞が解消するのを待っていた。
平日だがここは人が多い。トラックドライバー、車で外周りをしている営業マンもいる。
コーヒーを飲んでる俺の前にパンツスーツ姿の女性が立ち止まった。
「あれ、経理の大道寺君じゃない」
顔を上げた俺は、思いがけない人と目が合った。
高校、大学の7年間と社会人になっての4年間を使って、ストイックに貯金した。自分にこんな力があるなんて信じられないくらいだ。
自分の名義となったGTRに火が入った時、正直震えた。叔父さんが車を買ったお祝い?に自分の持っているガレージ付きのアパートを無料(光熱費は別だが)で貸してくれる事になった。まっ、これからの給料のほとんどがガソリン代に消えるだろうから、叔父さんにはすげ〜感謝している。
職場は横浜の郊外にある輸入雑貨を扱うそこそこの会社で、伝票の整理をメインに働いている。マイカー通勤が許され、残業と休日出勤が無い。これらの理由でこの会社をチョイスしたわけだ。通勤は元より、休日はほとんどGTRと一緒だ。俺は走り屋ではないので、テクニックを駆使してコーナーを抜けるなんて事はしない。ただ大好きな車で走り回るって感じが好きなだけだから。
GTR通勤が始まってから、ひと月ぐらいした頃だった。朝、出勤すると会社が借りている駐車場にアメ車が停まっていた。それは白に青いライン、マスタング・シェルビー・GT500。
「ワォ〜 すげ〜」
俺は思わず叫んでしまった。
同じ会社の人間かと思ったが、顔ぶれを思い出しても、こんなすげ〜車に乗る奴はいない。どんな奴が乗っているのか気になる。
会社を5時ピッタリにタイムカードを押して出る。しかし、マスタングはもう無かった。同じ会社の奴じゃないのかもしれないな。俺はいつもの様に首都高をスムーズに走るため、大黒パーキングで軽く食事をしながら渋滞が解消するのを待っていた。
平日だがここは人が多い。トラックドライバー、車で外周りをしている営業マンもいる。
コーヒーを飲んでる俺の前にパンツスーツ姿の女性が立ち止まった。
「あれ、経理の大道寺君じゃない」
顔を上げた俺は、思いがけない人と目が合った。