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BeLoved.
第43章 【彼の根底にあるもの。1】
「挿入れるから」
…あれから。下着は脱がされ、あらわになった秘部は彼の指の愛撫によって愛液で満たされて…すっかり潤わされていた。
「っ… ……え?」
快楽に染まった頭は、彼のその言葉に一瞬理解が追い付かなかった。──が、すぐに現実に引き戻された。
避妊具を着ける動作がなかったのだ。
慌てて両手を伸ばし、わたしの足を持ち上げ伸し掛かかろうとするその体を押した。
「っま、待って!だめ…っ!」
「無理。止まんねーし」
相手は男性。ましてやこの状況。
力で敵うわけがない。
「流星さまおねが…っ、つけて…!だめっ…!」
「っ、暴れんなって!」
せめてもの抵抗でばたつかせた足。それも強引に押さえられ、秘部に熱の塊が当てられる。
「っ、…あ…」
それが何かをわかっていて、それを受け入れるためのそこは、確かにわたしのもの。なのに拒もうとする意思とは真逆に……ほしい、ちょうだい、はやく、といやらしくひくつき、ご主人さまを求めてやまない。
自分の浅ましさに、抵抗が止まる。その隙をついて彼はわたしの中に侵入を果たした。
「──…あ…っ」
繋がった瞬間。わたしたちは同時に声を漏らした。遮るものがない熱は、そのままお互いに襲いかかり…優しく包みこむ。
「うわ…何だ、これ…っ!全然、違げぇ…っ! 」
「ぃ…っ、あつい…っ、やあぁ…っ」
驚くほど滑らかに、彼はわたしの中を征服していく。とろけるような熱と共に。
たった一枚の隔たりがないだけで、こんなに違うものなの…?身体が甘く痺れていく。
「っ、ふああ……っ!」
奥へ奥へと進んでいく熱を導くように勝手に腰が浮き、顎は反り、喉笛を剥き出しにしながら声も上がる。
彼は右手をわたしの顔の横に着いて自重を支え、左手をわたしの右足の膝裏に添えて持ち上げ、そのまま体重をかけた。
「 んうぅ……っ!」
その瞬間、彼の全てはわたしに呑み込まれた。
待ちわびた刺激に心身は痺れ、わたしのその部分は、逃がさないとばかりに彼自身をきつく締め付けた。
途端に彼の表情が快楽に歪んだのも、感嘆にも似た呟きが漏らされたのも、わたしは…逃さなかった。
「っ…凄げーな……これが"未結"なんだ…」