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想い想われ歪なカタチ
第7章 7
「流牙っ・・ぅあん・っ、わ、たし、イっ・・・ちゃいそーだよっ・
 ・ッふは、・あっ・っくあ・・あっ!」


流牙の動きが、直線を加えてさらに激しくなった。
私の身体ごと突き上げてぬめった粘膜をすりあげる。
快感を計るメーターがあるなら、とっくに針はふりきれちゃってる。
このまま死んじゃってもおかしくないってくらい、私の意識は翻弄されて、痺れて痙攣した。
抱きついた流牙の背中にしがみついて爪をたてた。
耐え切れず閉じた瞼の裏が白くなる。
もうすぐそこに、あらゆる光と熱が押し寄せてる。
私は口から分けもわからず嬌声をあげて、流牙と一緒に 快楽の白い奔流に連れ流される。


「・あっ・イっちゃ・うっ・もう、あぁん!  あっ・・あああっ・ あ・ああ・あ っ・・あぁ・・・」


「・・・っ、・・はッ・・・伊吹っッ・・・」


開いた口から迸る自分の悲鳴の中で、流牙が一度だけ、私の名前を呼ぶのが聞こえた。
瞬間に、爆発した痺れは、突き上げられた中心の真下から犯して、
凄まじく 青光りする稲妻が、私のなかを駆け抜けて行った。
行為を極めた絶頂は、身体の力を奪い去って、頭からは思考も意識さえも盗んでしまう。
流牙と私は一緒になってぐったりとすると、折り重なってベッドに倒れこんだ。

ゆらゆら、揺れる意識は透明なゼリーのように ほとんど形はなくなってた。
けれど流牙が抱きしめてくれるから、身体の形はちゃんと残ってるってことだけは分かった。
自分じゃ気づかなかったけど、きっと私は すごく満足げに微笑んでたんじゃないかと思う。
そうして、それから数分と経たない間に、
私の人生における全てが一変したあの日から初めて、
やっと本当に安心した深い眠りを手にすることが出来た。





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