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想い想われ歪なカタチ
第8章 8
「全く、ほんとに強情だよな。
 ここをこんな、ぐじゅぐじゅに濡らしているくせに」

流牙は仕方ないと言う様に軽く笑むと、私の股の付け根に顔を埋めた。

「ひゃふううううっっ」

他のどの感覚よりも研ぎ澄まされたその突起を、
いきなりぢゅうう と唇で吸い上げられたのだ。ひとたまりもない。
私は悲鳴をあげて、びぃんっと背中をそらせた。
熱い唇で、ちゅうちゅう吸い上げられながらもその口の中で尖らせた舌を使って
ちろちろと俊敏に、快感の詰まった蕾を、これ以上にない心地よさで刺激される。

「ぁぁあっ・・・ああぁん・・ ああぁ・・」

渦巻く快感にもてあそばれるままに、口からため息をひたすら吐き出す。
つま先までピンと立った脚は
もう束縛無くとも、自ら精一杯そこを広げて、流牙の淫らな愛撫を受け入れてただろう。
先ほどまで、閉じようとしてピンと張り詰められていた紐が
今はもう逆に 緩やかにたわんでいるのが何よりの証拠。

流牙の舌は、もう充分火照っているはずの私の蕾に熱く触れて
舌全体で押し包んだかと思いきや、小刻みにぺろぺろと弄りあげる。
熱く舐め上げる感覚に、甘い痺れが全身に渦巻きだし、
身体が浮き上がって、急上昇していくような気分が私を襲いだす。

「ああ・ぁあんっ・・いっちゃう・っ ・・いっちゃうぅぅ・・・  !っぁ・ 」

そう叫んでスカートの裾と一緒に身を捩じらせた私から、
流牙はまたもや無情にも唇を離した。

「――っッ」

卑猥な愛撫を最高潮の間近で中断されて、
私の内側はかっかと火傷のように酷く醜く熱い。

「やぁっ・やめちゃやだあっっ、舐めてぇっ・」

私はもうすっかり、淫らな欲望をすんなり口に出すレベルにいる。
快感を全て味わいつくしたい一心で、涙眼で訴える私に、
流牙が嬉しそうに微笑んで問いかける。

「イきたい?伊吹」

流牙に尋ねられ、素直に私はこくこくと、首を縦に振る。

「俺を、『ご主人様』 と呼べよ」

今度はぶるぶると横に振る。

「ったく・・・。強情・・。
 芯からお嬢様だよな、お前」

「・・・・ぁっ・・・はああっ・・」
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