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想い想われ歪なカタチ
第10章 10
私の葛藤を知ってか知らずか、流牙はくすりと鼻で笑って、
ベッドにごろんと横になった。
そして私に、にっこりと微笑みかけて手招きする。

「おいで、伊吹」

「・・・・っ・・・」

身の拘束が全て解かれて自由になった私は、
億劫で面倒な気持ちになりながら身を起こしたところだった。

流牙のその部分を思わず凝視してしまう。
滑らかな肌でつつまれたその部分は、びくんと卑しく上に反り返って
硬さと張りを主張するかのように起立していた。

ぼーっと視線を走らせながら、ごく と喉を鳴らしてしまう。

私は夢遊病患者のように、ふらふらと流牙のところに擦り寄ると、その広い胸に抱きついた。
すりすりと頬ずりして、んふうとため息を漏らす。

「伊吹。ちゃんと俺のに触れてごらん」

言われるがままに、股間にそそり立つ流牙の欲望に手をのばす。

「熱い・・・ あったかぁぃ・・・ ねぇ・入れてぇ・・・」

「欲しいのか?」

「ほしいっ・・・ほしいよぉ・・ これ、ほしいぃぃ・・」

するりするりと擦りながら、流牙のうっとりするような硬さに手を這わす。
甘えるようにねだる私に、流牙は意地悪くも
どうやったらいいか優しく教えながら囁く。

「欲しいなら、上に跨って
 手を添えて、そのまま自分で入れてごらん」

「ん・・・」
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