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想い想われ歪なカタチ
第4章 4
「悪ぃ悪ぃ。強弱が勝手にMAXになってた」


ちっとも悪ぶる素振りも見せずに、黒い長方形の遠隔操作の出来るコントローラーを
手のひらで転がしながら、流牙は私を見つめて微笑した。


「なっ なっ なっ・・・何よこれええええっ!!」


どうやら私は 考えるのもオゾマシイ物体を装着させられてしまったらしい・・・。
取り去りたいけど流牙がそれを許さない。


「突っ立ってないで、仕事だ、仕事!
 今日は六時から大事なお客様がお見えになるんだ。
 ちゃんと恥のないように持て成すんだぞ」


「ちょっ、待ってよ!こんなの付けたまま働けっていうの!?!?」


私の肩を押し出す流牙に向かって、金切り声で叫んだ。
うう・・・歩くたびに股間のが動いて変な感じ!!


「お仕置きだよ、伊吹。
 いくら叩いても分からないようなメイドには
 もっと効果的な方法で身体に教え込むしかないだろう?」


ニコニコ笑って流牙が言う。

ぐわーー!! 下品だわ! 最低だわ!! 意地クソ悪いわっっっ!!!

金魚の酸欠状態みたいに、口をぱくぱくさせる私の背中を押しては部屋の外へ急き立てた。



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