この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ひととせの自由
第3章 郷に入っては俺に従え
なめて?
......ナメテ?
え?今度という今度こそ、この先生何言ってんの??
この状況で『舐めて』の指す意味なんぞひとつ。
...しかない...、よね??どう考えても。
ていうか、え?そ、それを田中くんにやらせんの??なんで??お姉さん...は先生にじゃれつくのに夢中で聞いてないし、言いつけた四季先生は涼しい顔してるけど...さすがに田中くんだって断っ
「承知しました、先生」
承知しちゃうんかい。
やっぱりこの診療所内で起きることを『異常』だと感じるのは私だけのようだ...ああもう、やだ。超やだ。
「──っあ!」
なんて、逃避に努めていた私の魂を掴み、現実に叩き付けたのは、あまーい声。無論、ここにいる男性陣二名のものでは無い、ツヤッツヤの...お姉さんの、喘ぎ声。
「ふぁっ、あンっ、あぁぁ...っ」
…え〰〰っと、今の状況を整理しようかな。
私が落ち着くために。
まず、場所ね。ここは診療所内の、四季先生のお部屋。
部屋の真ん中には、うっすい煎餅布団が敷かれている。
その上に四季先生が腰を下ろし、先生にもたれ掛かるようにして、名前も知らないキレイなお姉さんが大股おっぴろげてる。
更にそのお姉さんの真正面に、田中くんが四つん這いになって…四つん這いになって……舐めている。
先生に命じられたとおり、お姉さんの、を。
犬みたく、ぴっちゃぴっちゃと音を立てて。
「田中くん上手上手ー。もっとしてあげて」
「んっ!ゃあ…っ、ああんっ!」
先生からの言葉があった直後、お姉さんが身を捩り、声も甘さを増した。
田中くんが、更にググッとお姉さんに顔を寄せ…さっきより丁寧に…よりやらしく、むしゃぶりついたから。
田中くんのその様は……なんというか。ご主人様に褒められて嬉しくて、もっと頑張っちゃう犬に見えた。…言い過ぎ?
「あ〰〰〰っ、やあんッ、はっ……あん!」
お姉さんの両足が、ぴくん、びくん、と震える。声も糖度を増してらっしゃる。先生に寄せてるお顔も、気持ちよさそうにとろけてる。〰〰ちょっと待ってよ、なにムズムズし始めてんの、私の下腹部!!こんな異常事態ならぬ、異常痴態に!!(んぉっ、我ながら上手い。いや何言ってんの…)
ていうか私、何で居るんだ?居なくて良くない?