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誘蛾灯
第3章 寄るな危険
 愛想笑いしながら食べる飯はたいして美味くなかった。

 ファミレスを出て車が向かったのはホテルではなく咲子のマンションだった。14階建ての高級マンションの最上階が咲子の部屋だった。警察官ってそんなに儲かるのかと思ったら咲子の親がオーナーで独り暮らしする条件としてこの部屋を与えたそうだ。まったく、金というものは在るところには有るらしい。羨ましいことだ。
 キッチンを通りリビングに着くと豪勢なソファーセットがあったので遠慮なしに座る。うわ!なんだこれ。身体が沈み込む。面白い。暫く腰を浮かせたり座ったりを繰り返して楽しんでいたが美世子と初巳が生暖かい目で見守っているのに気付いて恥ずかしくなって止めた。これじゃまるで幼稚園児じゃないか。
 真っ赤になってモジモジしていると咲子が盆にペットボトルのお茶を4本と何やら小箱を2つ乗せて入ってきた。
 茶を配り終えると小箱を美世子と初巳の前に置く。
 「これは?」
 「低用量ピルよ。」
 美世子の問いに咲子は静かに答える。初巳は何やら思い当たったようだが俺と美世子の頭上には大きな「?」が浮かんでいる。
 「避妊薬よ。ご主人様はゴムしてくれないから自分で気を付けてね。」
 二人は生唾を飲むと小箱を手に取り繁々と表書きに目をやる。
 「ご主人様にもこれから1ヶ月程は初巳ちゃんと美世子ちゃんとするときはコンドームをして貰います。いいですね?」
 「はい。」
 ご主人様と呼ばれながらも反論を許さない強い口調に素直に頷くしか出来ない。が、このまま主導権を握られたままではご主人様としての俺の股間、元い沽券に関わる。
 「お前となら生でいいんだな?」
 問いながらブラウス越しにノーブラの胸を鷲掴みにして荒々しく揉む。掌には勃起した乳首のコリコリした感触が心地好い。
 「はい。いくらでも中出ししてください。」
 咲子は甘い息を吐きながら頷く。ピルというのはそんなに信頼していいのだろうか?後でネットで調べてみよう。今はご要望通り生挿入してやろう。
 「脱げよ。」
 短い命令に咲子は三歩程下がる。
 「ご主人様、咲子のストリップをご覧ください。」
 と言うと焦らす様にゆっくりとブラウスのボタンに手をかける。第一、第五、第四と胸を残してボタンを外すのは俺の趣味だ。咲子の手が第三ボタンにかかった頃背中に柔らかい物が押し当てられた。
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